自然発信コラム

安心できる赤ちゃんの育て方

発信者プロフィール

発信者:中隈 翔子

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中隈 翔子

(なかくま しょうこ)

助産師。

2020年に出張専門の助産院いとはを開院。

鹿児島県鹿屋市を中心に、志布志市、東串良町など大隅地域で、出張ベースで活動中。

妊娠中の相談や産後ケア訪問、乳房マッサージや授乳に関する相談、子育てに関することなど幅広く対応。

◎インスタグラム

https://www.instagram.com/itoha_mw/

◎ブログ

https://profile.ameba.jp/ameba/alongstory-inmyplace/

◎WEBサイト

https://itoha.amebaownd.com/posts/11197100/

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【0〜6ヵ月】 生まれてすぐから赤ちゃんと一緒は大変?

お母さんのからだは、出産後すぐ変化する

生まれてすぐの赤ちゃんと、入院中のほとんどを一緒に過ごすことを、産院などでは「母子同室」と言います。

何時間も陣痛に耐えたお母さん。
産後の女性のからだは、交通事故なら全治1ヶ月レベルのダメージを受ける!?とも表現されるほど。

そんなに頑張ったあと、休まずにもう赤ちゃんのお世話を一人でするの?
できるなら、赤ちゃんは新生児室に預けて、専門家にお願い!
入院中はゆっくり寝たいと思うのが普通かもしれません^^

特に経産婦さんは、お家に帰れば上の子のお世話に家事・・・。
今のうちに休みたい気持ち、よーく分かります(笑)。

でも、お母さんのからだは出産後からすぐ変化します。
特に母乳は妊娠中から準備されていますが、妊娠中ってそんなに出ませんよね?

実は、おっぱいは、赤ちゃんが生まれるまでは「妊娠を維持するホルモン」が「母乳を作るホルモン」を抑えているのです。

母乳育児の「スイッチ」を入れる

「妊娠を維持するホルモン」は、胎盤から分泌されるため、赤ちゃんが生まれて胎盤が剥がれて外に出ると、ゲートが外れるようなイメージで、「母乳を作るホルモン(プロラクチン)」が出るようになる、というしくみになっています。

そして、この「プロラクチン」は、赤ちゃんが頻繁に吸う刺激により、スイッチが入ります。
さらに、このスイッチが入ることによって、プロラクチンの他にも母乳を乳首の方へ送り出す働きをするホルモン(オキシトシン)も分泌されはじめます。

母乳で育児したいお母さんは、このスイッチを産後早期に入れてあげることが大切。
だから「赤ちゃんの欲求に合わせて頻繁に吸わせてあげる」ことが、一番大切なのですね^^

子育ては一人ではできないようになっている

でも、疲労感の強いまま一人で頑張って!というわけではありません。

生まれてすぐの赤ちゃんの睡眠のリズムはまだ整っておらず、夜も昼と同じように起きるのが自然です。
また、ホルモンは夜にたくさん分泌されるため、夜の授乳も大切。
ですから、昼も夜も信頼できる専門家から十分な支援が受けられる場所で、赤ちゃんと一緒に過ごしながら、赤ちゃんの欲求に合わせた授乳をしていくことが大切です♡

反対に、母子同室を推奨していてもサポートがなければ、母乳育児だけでなく子育てのはじまりさえスムーズにすすむとは言えない場合もあります( ; ; )

できれば、出産前に出産予定の施設に確認ができるといいですね^^

子育ては一人ではできないようになっています。
たくさんの人の力を借りながら、安心できる環境で、いつでも休める環境で、生まれすぐから赤ちゃんとの生活をはじめてみませんか?

ただし、帝王切開の手術を受けたお母さんは、術後なので、ご自身が動けるようになるまでサポートしてもらうのが前提です^^
でも、母乳の出るしくみは産み方では基本的に変わらないので、術後すぐから、おっぱいのサポートをしてもらえるといいですね♡

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